Vimeo(ヴィメオ)がREFRAME 2025で新たなAIツールと機能を発表、動画クリエイターの支援を目指す
人気動画共有プラットフォームVimeo(ヴィメオ)は、ニューヨークで2回目の動画イノベーションコンファレンス「REFRAME 2025」を開催した。このイベントには500名を超える動画制作者、マーケター、クリエイターが参加し、動画制作と配信におけるAIの役割に焦点を当て、急速に進化するデジタル環境においてクリエイターが常に一歩先を行くための新製品や機能を発表する場を提供した。
Vimeo CEOのPhilip Moyer氏による基調講演では、情報化時代における動画コンテンツの重要性が強調された。Moyer氏は、視聴者の感情を揺さぶり、信頼を築き、行動を促す動画の力を強調した。クリエイター支援へのVimeoのコミットメントは、動画収益化を目的とした新機能の発表からも明らかだ。これらの新機能には、新しいサブスクリプションオプション、管理ツール、分析機能、連携機能などが含まれており、全てクリエイターが視聴者にリーチし、動画ビジネスを成功させるために設計されている。
コンファレンスでは、動画制作者向けの革新的なツールも発表された。Vimeo Self Serve担当SVP兼VimeoマネージャーのZoe Massa氏は、ユーザーがトレンドコンテンツを追跡し、自分の興味に合わせてカスタマイズされたフィードをフォローできる「Watch and Feed」などの新機能を発表した。また、AppleのSpatial Video、Immersive Video、Projected Media Profile、そしてVR180動画フォーマットへのVimeoのサポートも発表された。フィードバックを簡素化し、バージョン管理を強化する、刷新されたレビューソリューションも、もう一つの目玉だった。
Vimeoのクリエイター支援へのコミットメントは、Vimeo Streamingのリリースによってさらに明確になった。この新機能により、クリエイターは独自のカスタムブランドのストリーミングサービスを構築し、データ、収益源、そしてファンとの関係をコントロールできるようになる。また、Vimeoはストリーミング分析のリーダーであるNPAWとの提携を発表し、同社の動画プラットフォーム内でエンタープライズグレードのインサイトを提供することになった。
コンファレンスでは、企業の動画戦略における新たな基準設定におけるAIの役割についても触れられた。1年前に導入されたVimeoのAI翻訳ツールは、クリエイターがより多くの視聴者にリーチするのに大きく貢献してきた。エンジニアリング担当SVPのMatt Fisher氏が説明したように、次世代のVimeo AIは、動画をインタラクティブな視聴体験へと変えることを目指している。これには、動画を検索・アクセス可能にする新技術であるVimeo Agentic Videoの導入も含まれる。
Vimeo REFRAME 2025の模様はこちらでオンデマンド視聴できる。
出典:Vimeo
